[シネマトゥデイ映画ニュース] 7月に公開されるスタジオジブリ最新作『コクリコ坂から』のボイスキャストが発表され、長澤まさみが長編アニメーション映画初挑戦にして主人公・海の声を務めることが明らかになった。海が思いを寄せる少年・俊には、映画『ゲド戦記』以来のジブリ作品参加となったV6の岡田准一がふんする。
宮崎駿が企画・脚本、宮崎吾朗が『ゲド戦記』以来5年ぶりにメガホンを取る『コクリコ坂から』。原作は少女漫画雑誌「なかよし」に連載された同名コミック(作画:高橋千鶴、原作:佐山哲郎)で、オリンピックの開催を目前に控えた1963年の横浜を舞台に、16歳の少女・海と17歳の少年・俊の出会いと交流、高度経済成長期という時代に真っすぐ生きる2人の姿を描く物語だ。そんなヒロイン・海に長澤が抜てきされた。長澤はもともとジブリ作品ファンということもあり、喜びと同時に自分で大丈夫かと不安もあったというが、「声優は初めてのことですが、海ちゃんのしっかりとした芯のあるところをキチンと出せるよう、丁寧に落ち着いて取り組みたい」と意気込みを語る。
東日本大震災の影響で制作スケジュールに遅れが出ている本作だが、5月から本格的に主要キャストのアフレコがスタート。脚本を読んだ長澤は「わたしたちに何が本当に必要なのか考える時間を持ってみることも大切なのではないかと思いました」と心境を明かした。長澤の起用について宮崎吾朗監督は「カン」で、鈴木敏夫プロデューサーは、三谷幸喜が脚本を手掛けたドラマ「わが家の歴史」での長澤の好演が決め手になったことを明かした。
一方、宮崎吾朗監督と再タッグを組むことになった岡田は「大変光栄」としながら、「いつまでも観続けられるジブリ作品の力に、少しでもなれるように精いっぱい演じたいと思います」と2度目の挑戦へ思いをはせた。そんな岡田に監督・プロデューサー共に「信頼している」と太鼓判を押している。初共演となる長澤と岡田のフレッシュな共演を支えるのは、スタジオジブリ作品常連の竹下景子や石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志。そして2度目のジブリ作品参加となる香川照之、初参加の風間俊介、大森南朋ら豪華実力派が脇を固めている。父を海で亡くしながらも、長女として母を助け、大世帯の面倒を見るヒロインを長澤はどう演じ切るのか、注目が集まりそうだ。(編集部・小松芙未)
映画『コクリコ坂から』は7月16日より全国東宝系にて公開
長澤まさみ&岡田准一ら、「コクリコ坂から」キャストに
スタジオ・ジブリの最新作「コクリコ坂から」のキャストが決定し、主人公・海を長澤まさみが、海が心を寄せる青年・俊を岡田准一が演じるのを始め、竹下景子、石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之が参加することが発表された。
「コクリコ坂から」は、80年代に雑誌「なかよし」に連載されていた佐山哲郎・原作、高橋千鶴・作画の同名コミックが原作。
映画化に際し物語の時代を東京オリンピックを目前に控えた1963年に変更し、横浜にある港の見える丘に立つ学校を舞台に、古くなったクラブハウスの建て替えに反対する少年・俊、父を海で亡くした少女・海らを主人公にした物語を描く。
ゲームの吹き替え経験はあるものの長編アニメのキャストは初となる長澤は「喜びと同時に、ジブリ作品が大好きなので私で大丈夫かなと少し不安もありますが、とにかく楽しむことを忘れないように自分らしくできたらと思います。海ちゃんのしっかりとした芯のあるところをキチンと出せるよう、丁寧に落ち着いて取り組みたいです」とコメント。
「ゲド戦記」に続いて宮崎吾朗監督作に出演する岡田は「今回もお話をいただけたこと、そして大好きなジブリ作品に参加させていただけることを大変光栄に思います。監督やキャスト、スタッフのみなさまに支えていただき、いつまでも観続けられるジブリ作品の力に、少しでもなれるように精一杯演じたいと思います」と意気込みを語っている。
今回のキャスティングついて、プロデューサーを務める鈴木敏夫氏は「海ちゃん役の長澤さんに関しては、三谷幸喜さん脚本のドラマ『わが家の歴史』での彼女のお芝居が良かったので決めました。そして、海ちゃんの相手役の俊くんには、『ゲド戦記』にも出てもらった岡田君に。一度一緒にやっているので、気心が知れているので、お願いすることにしました」と説明。
アフレコ収録はすでに始まっており、宮崎吾朗監督は「岡田君は一度一緒にやって信頼しているから。長澤さんを選んだのはカンです。カンは大当たりでした。アフレコはとても順調に進んでいます」と手ごたえを感じているようだ。
ジブリ最新作声優に長澤まさみ&V6岡田
太平洋戦争から18年後の横浜を舞台に、歴史ある古い建物の保存を巡る紛争から高校生の男女が心を通わせる物語。主人公の16歳、松崎海を長澤、海が心を寄せる17歳の風間俊を岡田が担当する。
長編アニメ映画のアフレコに初挑戦した長澤は「海ちゃんのしっかりとした芯のあるところをキチンと出せるよう、丁寧に落ち着いて取り組みたい」。06年公開の「ゲド戦記」に次いで2度目のジブリ作品出演の岡田は「いつまでも見続けられるジブリ作品の力に少しでもなれるように精いっぱい演じたい」と話した。
今月中旬からアフレコを本格的に始動。宮崎吾朗監督(44)は「岡田君は一度一緒にやって信頼している。長澤さんを選んだのはカンですが大当たりでした。順調に進んでいます」と手応えを感じている。共演は風吹ジュン(58)、竹下景子(57)、内藤剛志(55)、香川照之(45)、石田ゆり子(41)、大森南朋(39)、風間俊介(27)。