[映画.com ニュース] 「V6」の岡田准一宮崎あおいが、滝田洋二郎監督の最新作「天地明察」に出演することがわかった。ふたりの共演は、劇団ひとりの処女小説を映画化した「陰日向に咲く」以来約4年ぶり。岡田は、江戸時代前期の囲碁棋士で天文歴学者の渋川春海(後の安井算哲)を演じる。

第7回本屋大賞、第31回吉川英治文学賞を受賞し、第143回直木賞候補になった冲方丁の同名小説が原作。800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦を作り上げた主人公・春海が、数々の挫折を繰り返しながら改暦の大事業に挑む姿を描いた青春エンタテインメント作品だ。

第81回アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞に輝いてから2年。受賞後初メガホンとなる今作では岡田、宮崎とタッグを組む。徳川家に仕える碁打ち衆の家に生まれながら、算術と星をこよなく愛する春海を演じる岡田は「多くの方々に支えられ、まっすぐに生き、生涯をかけて改暦という事業に邁進する男を演じることで、皆さまに勇気や希望を感じていただけるような作品にできるよう、心を込めて演じていければと思います」と意気込む。

宮崎は、算術家の兄・村瀬義益(佐藤隆太)を通じて算哲と出会い、やがて妻となる美しく気丈な娘・えんに扮する。岡田との共演について「傍らにいるとなんだかホッとする方なので、その心地よい空気感のなかで素敵な瞬間がたくさん生まれたらいいなと思っています」と6月16日のクランクインが待ち切れない様子。滝田監督とは何度かリハーサルで会ったそうで、「“えん”という女性をリアルに感じることが出来ているので、彼女として生きられる日々がとても楽しみです」とコメントを寄せた。

また、激しい気性と凶暴ともいうべき行動力をもつ水戸藩主・水戸光圀を中井貴一、会津藩主で算哲に改暦事業を命じる稀代の名君・保科正之を松本幸四郎が演じる。ほか、市川亀治郎笹野高史岸部一徳市川染五郎渡辺大白井晃横山裕といった豪華な布陣が脇をがっちりと固める。音楽を手がけるのは、久石譲。8月中旬にクランクアップ予定。

天地明察」は角川映画と松竹の共同配給で、2012年秋に全国で公開。

 

V6岡田准一「おくりびと」監督映画で主演

 V6の岡田准一(30)が、滝田洋二郎監督(55)の新作映画で主演する。来年秋公開予定の「天地明察」で、滝田監督にとっては09年のアカデミー賞外国語映画賞を獲得した「おくりびと」に続く作品。何度も失敗しながら日本独自の暦を作り、改暦を成し遂げた江戸時代の囲碁棋士・渋川春海役を演じる。

 原作は、全国の書店で働く人たちが最も売りたい本を投票で選ぶ「本屋大賞」を昨年受賞した、冲方丁(うぶかた・とう)さんの時代小説。主人公の20~70代までを描いているのに対し、映画では20~40代までに焦点を当てる。

 16日にクランクイン予定。岡田は「まっすぐに生き、生涯をかけて改暦という事業に邁進(まいしん)する男を演じることで、皆さまに勇気や希望を感じていただけるよう心を込めて演じていければ」と抱負。約3年ぶりにメガホンを取る滝田監督は「まっすぐに星を見る主人公を想像した時、優しげだけど芯の強さを感じさせる岡田さんの目が浮かんだ。物語が進むにつれ男っぽくなっていく落差を演じ切れる人でもある」と期待を寄せている。

 妻役は宮崎あおい(25)。岡田とは08年公開の映画「陰日向に咲く」以来、2度目の共演で「かたわらにいるとなんだかホッとする方なので、その心地よい空気感の中で素敵な瞬間がたくさん生まれたらいいなと思っています」と撮影を心待ちにしている。

 音楽は「おくりびと」でも担当した久石譲氏(60)。松本幸四郎(68)、市川染五郎(38)親子らも出演する。

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