ジャニーズ事務所が東日本大震災復興支援として企画したチャリティー野球大会が29日、東京ドームで行われ、KAT―TUNの亀梨和也(25)がMVPを獲得した。
最年長となるV6・坂本昌行(39)から、SMAP・中居正広(38)、KinKi Kids・堂本光一(32)、タッキー&翼らが紅白に分かれて熱戦を展開。試合は、亀梨が先発マウンドと4番打者を務めた白組が10―9でサヨナラ勝ち。投げては100球を超える完投、打ってはサヨナラ打と大活躍。ひじの痛みを抑えるため鎮痛剤6錠を飲みながらの熱投となったが「最終回は本気出しました。みんなでプレーすれば大きな力になるんだと感じました」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。
KAT―TUNは、今年5月から夏にかけて全国5大ドームツアーを予定していたが、各ドームが震災の影響で使用が困難になったことから、来年以降に延期。また7月に川崎のコンビナートで予定していた野外ライブも会場が近隣住民の避難場所に指定されていることなどから中止が決定した。年内はファンミーティングなどを計画しており、亀梨は「どんな形でもイベントができれば」と抱負を語った。
会場には満員のファン約4万5000人が集合。収益のすべてを同事務所の基金「Marching J」に充てる。
亀梨サヨナラMVP 中居・慎吾対決も
SMAP中居正広(38)らジャニーズ事務所所属タレント総動員のチャリティー野球大会が29日、東京ドームで開催された。同事務所が行う東日本大震災被災者支援プロジェクト「Marching J」の一環で、4月の募金活動に続く同プロジェクト第2弾として行われた。中居のほか、V6坂本昌行、長野博、KinKi Kids堂本光一、タッキー&翼ら約200人が参加した。
事務所の野球大会は、09年の同所での大運動会以来。チャリティーとしては、04年に新潟県中越地震支援で行って以来となる。始球式には、打者として香取慎吾が特別参加。マウンドには中居が上がるSMAP対決で、4万5000人を喜ばせた。
MVPはKAT-TUN亀梨和也。投手として先発し、9失点と苦しみながらも7回を完投。打ってはサヨナラ内野安打を放つなど、投打にわたり活躍。小6の時、少年野球世界大会に選抜チームの一員として出場した実力を見せつけた。
今回は各賞賞金は一切なし。「賞金は義援金に回してほしい」と参加者一同の意見で決定した。亀梨は09年の運動会でも、野球のMVPに選出。賞金100万を獲得している。今回の賞品はトロフィーの“名誉”だけだったが、「今回、賞金は寄付という形にしたいと思い、いらないと思っていました。(賞金なしは)当たり前だと思います」とサラリと答えた。中居は「SMAPはオレ1匹(の出場)だけど、お前らの笑顔、オレ絶対忘れねー。サンキュー」とおどけながらあいさつし、会場を盛り上げた。
◆主な参加者 SMAP中居正広、KinKi Kids堂本光一、V6坂本昌行、長野博、タッキー&翼、NEWS小山慶一郎、手越祐也、増田貴久、KAT-TUN、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、内博貴、中山優馬、森本慎太郎、B.I.Shadow、B.A.D.、田中樹
[2011年5月30日12時34分 紙面から]